くぅー

権力に告ぐのくぅーのレビュー・感想・評価

権力に告ぐ(2019年製作の映画)
3.8
“国民の前に告発する。”

»ソウル地検の強気の検事は、事情聴取をした女性がセクハラをされたとまさかの遺書を残して自殺したために停職となり、自らの潔白を示そうと独自に捜査を始めるが…。

はい、気になっていたチョ・ジヌン主演作をやっとの鑑賞し…韓国ならではの実話ベース作品にニヤリ。

そう、2006年の韓国での政財界を巻き込んだローンスター事件を脚色した金融サスペンスで…実話だけに派手さやえげつなさは控えたものの、正義の前でも大金や地位に目がくらむ当時の闇の深さをきっちり垣間見せる。

うん、ラストはヒロインが王道にはならないあたりは何ともですが…人間臭さと対比にはニヤリ。

にしても、幾つかのエピソードが放置されるもったいなさはあれど…またしても見応えありの余韻。

なお、キャストでは、まずはチョ・ジヌン…持ち味全開の強引な熱演。
イ・ハニ…両刃の好演を披露。
イ・ギョンヨン…流石の曲者であります。
さらには、ベテランのカン・シニルを筆頭に、イ・ソンミンにチョ・ハンチョルに、ホ・ソンテにムン・ソングンらのおなじみの曲者らのサポートも良き。
くぅー

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