人々を石化させる謎の煙の生命体が世界を蹂躙しめっきり荒廃した世界を巨大アルマジロに乗って駆けるラーヤ。彼女は「龍が世界に平和をもたらす」という伝説を信じて世界に散らばった龍の石のカケラを集めてもう一度争いのない清らかな世界を取り戻そうと奮闘していた。しかし幼少期のトラウマにより深く傷ついたラーヤは、やがて龍の石より大事なものの存在に気づく…。な話
そういえば見てなかったディズニー長編。この引きの無いボンヤリしたタイトルにパッと見ただけですぐ忘れてしまいそうな印象のないキャラクター造形、そして「ディズニー+入ってるし、いつでも見れるわな」という慢心が災いし、寝かせに寝かせてしまいました。ディズニー好きなのに…。結果、「やっぱりディズニーアッパレ!おもろい!」でしたよね。アッパレ!!!
全編通して「人を信じよ、その心が無ければ終わり」という真っ直ぐでシンプルなメッセージが込められて開幕からかなりのめり込めるものの、やはりそのテーマということで出発点は裏切り、不信が巻き起こす人間たちの愚行が浮き彫りになってそこは割とストレスではあったよな〜。何回も「なんと愚かな人間…」と呟かざるを得ないほどの愚かさ!でも、人々にその疑心暗鬼な精神が根付いてしまった暗い世だからこそ、最後の龍の生き残りシスーが放つ命の煌めき!美しきたたずまい!人を信用する清らかなる心!最高でしたね
そして「人に信じて欲しければまず自分が人を信じろ」というROOKIESの川藤がほぼ言ってたような直球メッセージを、人を信用できないラーヤがどのように咀嚼して歩み寄っていくのかも見どころでしたね。とにかくファーストビューの引きの無さを余裕で超えてくる見て良かった逸品です。寝かせてる人は見よう!あとお父さんが娘ラーヤのことを「私のしずく」と呼ぶのも良かったよな〜。私も1歳の赤ちゃん(詐欺師ではない)がいるので後ほどそう呼んでみます。敬具