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ブータン 山の教室のkazu1961のレビュー・感想・評価

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)
4.4
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-698
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋ブータン映画初めではないだろうか。。“世界一幸せな国”と言われていた国、そんなブータンの新鋭の監督パオ・チョニン・ドルジによる作品です。都会に住んで文明に浸り常にデジタル、情報過多の中で生きていくのか?、それとも大自然の中で厳しさはあれども純粋な心を持った人たちと共に生きていくのか?その両極端の問いかけ、何を一番大切にして生きていくべきなのかを問いかけるとても素晴らしい作品でした。

🖋 人口56人の電気も⽔道もない標⾼4,800メートルの村ルルナで暮らす厳しさと、その反面、その美しい環境と純粋無垢で強い人々、そして歌うこと、そのバランスがなんとも言えず、心を揺さぶってきます。そしてエンディングが近づくにつれ、何気ない場面にも涙が溢れました。とても優しい作品です。

🖋そしてあまりにも可愛らしい純粋無垢な生徒たち、ほんとありのまま。本作で出演している人たちの多くは実際にルナナで暮らす人々です。特に9歳の⼥の⼦ペム・ザムには完璧に⼼を奪われてしまいます。この後、主人公の教師ウゲンにはルルナの村に戻って欲しいと心から思いました。

🖋本作は“本当の豊さとは何か”を訴えてくるそんな作品でした!!

😌Story:(参考:公式サイト)
現代のブータン。教師のウゲン(シェラップ・ドルジ)は、歌手になりオーストラリアに行くことを密かに夢見ている。だがある日、上司から呼び出され、標高4,800メートルの地に位置するルナナの学校に赴任するよう告げられる。一週間以上かけ、険しい山道を登り村に到着したウゲンは、電気も通っていない村で、現代的な暮らしから完全に切り離されたことを痛感する。学校には、黒板もなければノートもない。そんな状況でも、村の人々は新しい先生となる彼を温かく迎えてくれた。ある子どもは、「先生は未来に触れることができるから、将来は先生になることが夢」と口にする。すぐにでもルナナを離れ、街の空気に触れたいと考えていたウゲンだったが、キラキラと輝く子どもたちの瞳、そして荘厳な自然とともにたくましく生きる姿を見て、少しずつ自分のなかの“変化”を感じるようになる。

🔸Database🔸
・邦題 :『ブータン 山の教室』
・原題 :『Lunana: A Yak in the Classroom』
・製作国 : ブータン
・初公開 : 2019
・日本公開 : 2021/04/03
・上映時間 : 110分
・受賞 : ※※※
・監督 : パオ・チョニン・ドルジ
・脚本 : パオ・チョニン・ドルジ
・原作 : ※※※
・撮影 : ジグメ・テンジン
・音楽 :
・出演 : シェラップ・ドルジ、ウゲン・ノルブ・へンドゥップ、ケルドン・ハモ・グルン、ペム・ザム

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
ヒマラヤ山脈の標高4800メートルにある実在の村ルナナを舞台に、都会から来た若い教師と村の子どもたちの交流を描いたブータン映画。ミュージシャンを夢見る若い教師ウゲンは、ブータンで最も僻地にあるルナナ村の学校へ赴任するよう言い渡される。1週間以上かけてたどり着いた村には、「勉強したい」と先生の到着を心待ちにする子どもたちがいた。ウゲンは電気もトイレットペーパーもない土地での生活に戸惑いながらも、村の人々と過ごすうちに自分の居場所を見いだしていく。本作が初メガホンとなるブータン出身のパオ・チョニン・ドルジ監督が、村人たちのシンプルながらも尊い暮らしを美しい映像で描き、本当の幸せとは何かを問いかける。
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