ジェイティー

ブータン 山の教室のジェイティーのネタバレレビュー・内容・結末

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

教師のウゲンは外国でミュージシャンになる夢を持ったままブータンの都会に住んでいる、ある日僻地のルナナ村のが学校に行く事になり、嫌々ながらも村を訪れたが、自分に欠けている何かと向き合うお話。

実際に存在する村で本当に暮らす人たちの協力の元制作されたとのことで
シンプルですが単純に面白かったです。

観ていくと村での話というより主人公のウダンがルナナ村に行って帰ってくるまでに何が変わったのかを見届けるのが目的なのかなと思います。
それはルナナ村に行くまでの道のりの描き方や最後の峠でお祈りをする・しないなども含まれていて村の人の慎ましさはあんまり関係ないように感じました。
実際何処に行っても飲んだくれやクズっぽいのは居るってのは中々興味深いところです、あんな健気で可愛いペムザムちゃんも家庭が崩壊しおばあちゃんと暮らしているそうなので幸せは場所や環境で計れないものかもしれないですね。

印象的なのは序盤と最後に峠のお祈り場面がありますが、ここのウダンの心境の変化が観れてよかったですね、ここがルナナ村とのお別れであり、これからの始まりともとれて素敵な場面です。

その他
・村までがめちゃんこ遠くて撮影も大変だったんだろうな
・ペムザムちゃんの瞳がキラキラしていて汚れてしまった僕にはグサグサきたのと最後のお別れでの寂しいそうな顔が非常に帰りづらくなる感じで流れ無視してそのまま残ればいいのに。
・歌がインドっぽくもあり中国っぽくもあり不思議なリズムの歌でした。
・やっぱり手紙はずるいんだよなぁ・・・(´;ω;`)

最後にウダンはあの村にまた行ったかもしれないと思える余地があるのはいいですね、最近情報過多な作品を多く見ている方は一度こういった作品を観るとリフレッシュできるかもしれません。