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ブータン 山の教室のyumikoのネタバレレビュー・内容・結末

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ブータンの首都ティンプーに住む若き教師ウゲンのお話。ウゲンは外国に渡ることを夢見ていて、教師の職には身が入らない。そんな態度なので、ある日、ブータンでも最僻地にあるルナナ村での勤務を命じられたのだった。

しぶしぶ、任地へ向かうウゲン。
車で行けるところまで行ったら残りは徒歩。教師を深く尊敬する村の村長はラバ2頭と案内役のミチェンを迎えにやる歓迎っぷり。
「教師は未来に触れることができる」

道中、おそらく最高のもてなしを受けたウゲンだが、そっけなくすぐにヘッドホンで遮断してしまう始末。

標高5,000メートルを超える山を越え、7日間歩き続けたウゲンだったが、村の生活の質素さなどから、もう教師をしていく気力もなく、すぐに街に帰りたいと村長に申し出るのだった。

それでも、子供たちと出会い、その可愛らしく純粋な姿に、変わっていくウゲン。美しい
「ヤク飼いの歌」を歌う娘、セデュに出会い、ヤクにまつわる村の伝説を聞いたりしていくうちにすっかり村人のようになっていくのだった。

しかし、まもなく訪れる冬。もう数日で帰路が雪に閉ざされてしまう前に、帰らなければならない。この任務が終わったらオーストラリアに行くことを心に決めていたウゲンにとって、それは村人たちとの別れを意味していた。

村に住む子供たちがもう、可愛い。胸がキューンとなるくらい。
ルナナ村の景色も素晴らしい。

本当にウゲンはもう村には戻らないのか。
ラストはちょっと意味深だった?
雪が解けたルナナに戻る、一般的なエンディングを予想してたのに!
そんなところに、作り話ではないような、リアル感が出ていて素晴らしかった。

優しく穏やかな気持ちに。
そして、ブータンの文化に興味津々!
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