たむ

評決のたむのレビュー・感想・評価

評決(2019年製作の映画)
4.1
裁判ものにはどんでん返しが絶対必要な面白さの要素だと思っていますが、本作は禁じ手ともいえる大どんでん返しがあります。
そこが評価の分かれ目にもなりそうですが、裁判ものでは観たことのない禁じ手の展開、私は断然支持派です。
それ以外にも、オープニングのドメスティックバイオレンスシーンの残酷な迫力に圧倒され、被害者も加害者も裁判まで平等に描く展開はまさにサスペンス。
アジアの貧しい地域の夫婦の葛藤であることはもちろんのこと、裁判所が代表するエリートと貧困層の葛藤が描かれ、社会派映画としてのクオリティも高いです。
サスペンスというエンタテインメントジャンル映画としての面白さをキープしつつ、社会派映画としての存在感もある傑作ですね。
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