けんたろう

ホワイト、ホワイト・デイのけんたろうのレビュー・感想・評価

ホワイト、ホワイト・デイ(2019年製作の映画)
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白いお話。


霧の中を車が走る、それを後ろから撮っただけで(といったら語弊があるかもしれないが)、こんなにも様になるとは…


正しい文章がどうであったかは忘れたが、
「霧の中では亡霊と〜」
の一節が気になる。

主人公の生活範囲は全て霧の中で、彼の生活は亡霊に囲まれていたといってよい。
これは精神科医の話にからも分かる事であり、相反する行為が必要だという話にも繋がる。

相反する行為…家を作り始めた時から奥底に潜めていたものをぶちまけたのが、まさに相反する行為であった。その末に彼が見たものに涙。

白い、白い日々の中でやっと見つけることができた。エンディング曲が頭に残る。
美しい映画だった。