杏

Antigone(原題)の杏のレビュー・感想・評価

Antigone(原題)(2019年製作の映画)
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大学課題で鑑賞。

古典のアンティゴネを別授業で触れたとき、
アンティゴネの行動が身勝手に思えてあまり共感できなかった。むしろ妹(グリス神話の中ではアンティゴネは姉)のほうへ感情移入したくらいだった。
この映画でも、やはりアンティゴネの祖母と姉の道まで変えてしまうやり方が強引な気がしてしまったけど、現代の問題だからこそ、ニュースでたまに知るけど実際はよく知らない問題だからこそより慎重に見ることができた。
満足いけない結末が、今の限界なんだろうな。

終始アンティゴネの演技がよかった。
年齢を調べたらとっくに成人してる俳優さんだったけど、芯のある成熟した目を持ちながら不安と希望が混じった表情がとてもよかった。

日本公開してないらしく、
日本にいたら遠く感じる問題だからこそ映画だけでも触れられるようにしてほしいな。あと演技と演出も印象的だったからその点でも見てほしい。
杏