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戦争と女の顔のKのレビュー・感想・評価

戦争と女の顔(2019年製作の映画)
4.5
映画祭TAMA CINEMA FORUMで鑑賞。
物語のために作られた”キャラクター”ではなく、生身の人間が目の前にいるような質感の映画だった。マーシャが、サーシャの母からの質問を受けて自分の経緯を語る場面で目が離せなくなった。それまではどんな背景を持つ人間なのかどうもピンとこなかった。自らの口で語ることで彼女の輪郭が見えていく。その一方で、鑑賞後のトークで「この場面のマーシャは語りが強制されているとも言える」と仰っているゲストの方がおり、マーシャの語りにどれだけの真実があったのか考え込んでしまった。
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