BIFFレポート⑨[戦争は女の顔をしていない] 100点
1945年のレニングラードは復興の最中にあった。復員した傷痍兵たちで病院はごった返し、人々は狭いマンションに身を寄せ合い、戦争には一応勝利…
「戦争が終わってよかった」とかいう言葉の、なんと他責なことかと。イーヤとマーシャの中ではきっとちっとも終わっていないんだけど、それだけじゃなく、戦争が終わってしまったことによるものがあるんじゃないの…
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戦争が残した傷跡が
こんなにも人々を苦しめるなんて
PTSDに苦しむ女性負傷した兵士たち、病院では明るく振る舞ってみせたりするシーンからずっと息苦しく涙が止まらなかった
戦争は体験したものにと…
終始辛くて胸を締め付けられながら観た。
戦争そのものの描写はなくても戦争の残酷さが伝わり、戦争が終わったとしても彼女たちにとって終わりは来ない切なさ。
PTSDやトラウマなどに耐えながら生きていくし…
戦争の描写を直接見せることなく、ある姉妹のミニマムな物語から、戦争が人間の心身に刻み込まれ蝕んていく生々しさを人間の生理と映画的な技巧を駆使して描いてみせる。
ペンキや衣装の印象的な緑と赤の使い方…
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