シンタロー

百万長者と結婚する方法のシンタローのレビュー・感想・評価

百万長者と結婚する方法(1953年製作の映画)
3.5
ニューヨークでモデルをしているバツイチのシャッツィは、次こそ大金持ちと結婚してやると、モデル仲間のポーラ、ロコとルームシェアして、家具付き高級マンションに住み始める。ロコが買物で荷物持ちをさせた青年トムは、シャッツィに惹かれるが、貧乏な身なりのせいで相手にされない。続いてロコは毛皮店で出会った初老の富豪ハンレーを連れて来る。シャッツィは興味津々。3人はハンレーから富豪が集うパーティに誘われる。ド近眼だが人前で眼鏡をかけたくないポーラは、ろくに顔もわからないまま片目眼帯の怪しい男と親しくなる。ロコは金持ちだが既婚のブルースターに別荘へ誘われるが…。
長過ぎるオープニングで有名なキラキラ婚活ガールズコメディです。しかも単なる婚活じゃなく、結婚は愛より金!っていう、いわゆる玉の輿を狙う女子の話。ハッキリ言って共感はできませんでした。特にシャッツィ。こんなトゲトゲしくてガツガツした娘イヤだなぁ。しかも賢そうなのは見せかけだけで中身全然だし。金髪の友達2人は、天然キャラに癒やされるのですがあまりにもお馬鹿。それでも非常に見目麗しく、衣装も素晴らしく眼福なので、それだけでも観る価値は十分。玉の輿を目指したものの結局は…ってオチも微笑ましいです。
マリリン・モンローあるあるですが彼女は助演で、主演はシャッツィ役のローレン・バコール。母が好きだった女優で、彼女の出演したフィルム・ノワールは結構観ました。切れ長な目元、シャープな顔立ち、独特なハスキーボイスが実に魅惑的です。コメディ向きとは思えませんが、本作の有名なハンフリー・ボガートを引用したメタ台詞にはビックリです。ロコ役には、ベティ・グレイブル。他の2人より10歳くらいお姉さんの当時37歳。いわゆるグラビア出身の女優で、100万ドルの保険がかけられた脚線美が有名。ファンの間では、貴重な眼鏡っ娘モンローが観られることで知られる本作。眼鏡を嫌って、人や物にぶつかりまくるドジっぷりが見どころだけど、眼鏡もめちゃくちゃ似合ってて可愛いです。出番少なめなのがちょっと残念。男優陣も結構豪華なのですが、私的には西部劇で活躍した男前ロリー・カルホーンの出演が嬉しい。
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