ねこ無双

ディアスキン 鹿革の殺人鬼のねこ無双のレビュー・感想・評価

4.0
『地下室のヘンな穴』のカンタン・デピュー監督のホラー作品。

ホラーだと思って観て観たら実際はホラーじゃない!って映画ってあると思うんですけど、これはそんな映画ではないでしょうか?
ホラーというよりもシニカルコメディ劇。
殺人鬼が主役なだけに殺人行脚もあるけれど、淡々としてて怖さは余りない。
この男の殺人の目的はあまりにも風変わりなものだった。

鹿革のジャケットは世界で唯一のジャケットになりたかった。
男を、ジャケットを着た千年に一人の男にしたかった(環奈ちゃん?)
ジャケットの願いを知った男は映画製作を方便にジャケット狩りを始める。
その映画をプロデュース・編集に乗り出す女も相当変わってる。
主演は『アーティスト』で主演だったジャン・デュジャルジャン。
女性役は『燃ゆる女の肖像』の主演アデル・エネルが演じてます。

これは男の妄想による物語か?とも思うけど、他の作品ではでっかいハエを調教したり、ヘンテコな穴に入ったりとかなり変わってることが起きているので、これもほんとに鹿革のジャケットとお話しできているのかもしれない。