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グッバイ、ケイティのNekiのレビュー・感想・評価

グッバイ、ケイティ(2016年製作の映画)
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同監督の次作はタイトルが原語でThe Professor、日本語でグッバイリチャード!になっている。続けて同じタイトルの映画撮ってることになっちゃった。こっちが先だから、次作の邦題があれなのか😂

貧困の中で身体を売って生活しているケイティ。ニューメキシコ州で撮影された本作品、ケイティはより西へ、サンフランシスコへ夢を追ってエスケープしようとしている。

田舎特有の閉塞感、クローズドな世界にミスマッチな位にこやかなヒロイン、オリヴィア・クックはとても良かった。
彼女の笑顔の意味、その裏に押し込められているはずの感情がより際立って見えるようにもっと息が詰まる様子を見せてほしかったかなあ。えげつなさを受け止める様子が最後の涙しかなくて、どこか薄っぺらくヘラヘラしてる子に見えちゃう。

若い女の子、たとえ傷ついていてもあの環境で生き延びている子はきっとそこまでバカじゃない。言葉にできなくても自分が属している環境の破滅的危うさは感じとっているはず。

監督のインタビューがあったので観た。むっちゃ凛々しそうな人だった。次作の映画は画面構成が技巧的でシンプルにスタイリッシュだったし、これからの作品でより登場人物やプロットにも少しずつ"らしさ"みたいなのが出てくると面白そう。まだ彼のことよくわからない、彼自身にもまだわからない、そんな感じが映画にも出てる。
なのに次の2作目でもうジョニーデップをキャスティングできるってすごくないか。
裏の色々を勘ぐっちゃうぞ。

で・も、とにかくオリヴィア・クック良かったなあ。ファンになっちゃった。
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