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ロンドン・バーニングのNoAceJustYouのネタバレレビュー・内容・結末

ロンドン・バーニング(2019年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

2023/05/28鑑賞。64点。
〈あらすじ・ネタバレあり〉
2005年、イギリス・ロンドン東部。
2012年に向けたオリンピックの誘致活動が始まり、表向きは不動産業者・ギャングの顔を持つクリフォード(演. ティモシー・スポール)は、マクドナーという男に土地譲渡のサインをさせた後殺害し、自殺に見せかける。

現在。
マクドナーの息子・リアムは武装強盗で逮捕されて刑務所送りになり、9年の刑期を務めたところを弟・ショーンが迎えに来る。

兄・リアムがボクサーとしてクリフォードの寵愛を受ける一方で、ショーン自身はギャング組織の構成員。武装強盗をしくじった仲間・ウォーレンの死体をバラバラにしてて捨てることで、ロシアンマフィアの仕業に見せかける。

刑事のベケットとコネリーは、ウォーレンの武装強盗を追っていたが、彼の死体が見つかったことで上司から捜査を切り上げるように命令される。
納得のいかない2人は、ウォーレンの周囲を再捜査。

リアムとショーンのマクドナー兄弟が、ウォーレンと昔からの友人であることを知る。
ベケットは警察組織が腐敗していることにも薄々気づいており、かつて汚職警察官たちを告発しようとして失敗した記者・ナヤンと話して確信に変わる。

ベケットはショーンに取引を持ちかける。
麻薬所持や携帯許可のない銃を持ち歩いていた罪を見逃し、リアムのことも追及しないことを条件に、ショーンはベケットの情報屋になる。

ショーンは、ティルベリーの港に5000万ポンド以上のコカインが届くことをベケットに明かす。
裏切ったことがバレるのも時間の問題と考えたショーンは、組織から300万ポンドを盗んでロッカーに隠す。

クリフォードは、ショーンが情報屋に寝返っていることに気付く。
ベケットの上司・レイモンド警部はクリフォードに買収されており、ショーンを始末するよう命令される。
ショーンは数発撃たれた後、生き埋めにされる。

ショーンが姿を消し、彼がロッカーに大金を残していることを知ったリアムは、弟が組織を裏切ったことを知る。
リアムは、妻と息子を厄介ごとに巻き込まないためロンドンから逃がそうとするが、自宅アパートをクリフォードの殺し屋に襲われる。
そんなリアムを救ったのは、ベケットだった。
ショーンと連絡が取れなくなったベケットは、彼の身に危険が及んだと察してリアムと彼の家族を守りに来たのだ。

ベケットは、ショーンの情報を元にコンテナを捜索するがコカインは押収できず、捜査を打ち切られていた。その上身に覚えのない麻薬所持の罪をでっち上げられて今や追われる身となり、苦肉の策として【コンテナの中にテロに使用するための爆弾が積まれている】と嘘の情報を当局に流して、クリフォードがコカインを手に入れられないようにしていた。

殺し屋の口を割り、ショーンが殺されたこと、レイモンドがクリフォードに買収されていることを知る。
リアムとベケットは共通の敵を倒すために手を組み、記者のナヤンに会いに行く。

ナヤンが調べたところ、リアムとショーンの父親・マクドナーが所有していた土地はオリンピック誘致にあたって最重要の場所だった。その場所を手に入れるために自殺に偽装して殺害された可能性があると説明。当時、父親の事件を捜査していたのがレイモンドだったことから、彼が隠蔽したのは明白。

汚職警察官たちのリーダー格に当たる警察幹部・ハモンドは、"政治家や警察官たちを買収するための金"や"コカインを輸出した南米の麻薬カルテルへの支払い"が遅れていることを、クリフォードに警告する。
クリフォードは金を工面するために、奪われた300万ドルを取り返すためにリアムの妻と子供を拉致し、金を持ってくるよう脅迫。
その一方でハモンドは、クリフォードの失脚は時間の問題だと考え、レイモンドのように罪悪感を抱える者や末端の汚職刑事たちを口封じのために次々と暗殺していく。

リアムは妻子を取り返すために300万ポンドを持ってクリフォードに会いにいくが、クリフォードは約束を守る気などなく皆殺しにするつもり。
取引を陰で見ていた刑事のコネリーがクリフォードの部下を狙撃し、形勢逆転となる。
リアムは、弟と父の仇を取るためにクリフォードを殺害。
コネリーは、その一部始終を撮影して姿を消す。

実はコネリーもハモンドに買収されていた。
彼女は、汚職刑事の仲間になることを拒んで追求を続ける相棒・ベケットを殺害する。

クリフォードの死により彼のギャング組織は崩壊し、ハモンドは数名の警察幹部をとかげの尻尾切りにして逃げ延びる。
ハモンドは、より強固な汚職警察官の組織を築き上げ、政治家と裏社会を結ぶパイプ役として暗躍を続ける。
厄介者だったクリフォードを殺した恩としてリアムの殺人は見逃し、彼が脅威になる時が来れば始末することに決める。

正義感の強さゆえに記者・ナヤンは危険視されてハモンドの部下に殺害され、用済みになったクリフォードの妻も暗殺される。

リアムは口を噤むことで家族を守る、と決めて妻と息子と3人の生活に戻る。
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