タル·ベーラ伝説前夜で鑑賞しました。
今回上映されている３作の中でも一番古い作品ですが、個人的にはこれが一番面白かったと思いました。
作風的には、当時の住宅問題を扱った感じで、一見するとドキュメンタリー風に見えるところとか、ケン·ローチ監督などの影響が強いのかなぁという印象でした。
家父長的な価値観の義父と、まったく打ち解けられない嫁さんの会話が自然な感じで面白かったです。
「サタンタンゴ」とか「ニーチェの馬」には直接繋がる感じではありませんが、普段の日常にありがちな問題をじっくりと見せてくれる感じはその後にも続いていく監督の原点なのかなぁと思いました。
