kyoko

ファミリー・ネストのkyokoのレビュー・感想・評価

ファミリー・ネスト(1977年製作の映画)
3.8
ところどころに感じるワイズマン味と顔顔顔のオンパレードでなかなか面白かった。
需要が供給を決める社会主義理想からは程遠く、平等であるはずの労働者に勝ち組負け組を生みだしてしまった国の縮図にも見える家族の、冒頭の食卓から気まずさ120%。ぜんぜん予想していなかったレイプシーンに口あんぐり、独白かと思いきや相手いたわ!からの俺さま舅の口説きに鳥肌、夫が兵役を全うできていないのはアルコールが原因だし、娘に呼吸器系の疾患がありながらホームレス状態&たばこスパスパの妻には同情し難い(浮気問題もグレー)。誰が見ても家さえあれば万事解決するとは思えないほどに崩壊しているというのに、それでも愛し合っているというのだから、夫婦のことは夫婦にしか分からないってもんです。
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