たむ

ファミリー・ネストのたむのレビュー・感想・評価

ファミリー・ネスト(1977年製作の映画)
3.8
のちに映画史上の巨匠となるハンガリーのタル・ベーラ監督のデビュー作です。
22歳で五日間で撮ったという勢いが伝わってくるような作品です。
ドキュメンタリータッチで、モノクロ、社会問題、家族の問題を描き出していきます。
ケン・ローチ監督やダルデンヌ兄弟監督のやっている事をハンガリーで行った印象が強いです。
『サタンタンゴ』などで爆発する強烈なアート性よりはこの映画にはまだわずかなもので、今起きていることを問題提起する映画と感じます。
なかなかシンドイシーンも多々あり、巨匠の初期衝動としてのエネルギーをみせる映画ですね。
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