kuma

ヘルウィンのkumaのレビュー・感想・評価

ヘルウィン(2019年製作の映画)
3.0
可もなく不可もなく。ちゃんと面白かったとこもあるし、腑に落ちないとこもあった。

スラッシャーホラーの見所はいかに鮮やかな残酷描写を見せられるかだと思っていて、その点でこの『ヘルウィン』はナイフで刺すだけでなく、ワイヤーで首や指を跳ね飛ばしたり、墓石で頭を潰したりと、なかなかに酷いことをしている。80〜90年代のホラー映画であれば合格点が貰えるだろう。ただこれは2019年の映画なので、それだけではちょっと物足りない。

そうなると必然的に見所は、本家『ハロウィン』のマイケル・マイヤーズのような不死身の殺人鬼・トリックの正体や目的、不死身の理由という部分になるが、正直ここが整合性という面でもインパクトという面でもちょっと弱く都合よく感じた。アッと言わせる展開を持ってくるか、勢いとパワーで押し切るか、どっちにも振り切らない感じがむず痒かったな。

ホラーは玉石混交が激しいジャンルで、その中で言えばよく出来てる方だとは思うけど、あともう一歩つくり込まれていたら良かった。
kuma

kuma