ひねくれはちゅう類

カット/オフのひねくれはちゅう類のレビュー・感想・評価

カット/オフ(2018年製作の映画)
4.5
あらすじ
TSUTAYAおすすめが大当たりというのが最大のミステリー


大事なことなので二度言うが、これは個人的大当たりだわ!
ざーっくりジャンル分けすると、
ミステリー+サスペンス-ヒューマンドラマ
みたいな感じ。

さきにこの映画がダメな人向けのポイントを言っておくと、レイプシーンはわりとがち。物語の根幹に関わるシーンなので、女優さんも俳優さんも気合いが入りまくったのかな?ちゃんとしっかりとドン引きレベルの迫力でした。
解剖シーンのグロさは10段階で2くらい?血が絶対にダメって人以外は全然いけるはず。前に「カメラを止めるな」がグロくてきついと言ってる人がいたので、そういう人以外はいけると思う。
とりあえずこの2つが絶対にダメな人向けではない。

続けてこの映画のいいとこを上げると、何よりもいいのはテンポと緊張感。中だるみしないから「あれ、もう終盤?」くらいの集中力で見られる。

キャラ設定も秀逸。この物語は、教授チームと漫画家チームに分かれて謎を追うストーリーなんだが、まず漫画家チームの主人公漫画家さんこと「尾野真千子とクロエグレースモレッツを足して2で割った感じの美人」さんが良いキャラしてる。日本で言う巻き込まれ型主人公。やれやれとは言わないけれど、ファックファック言いまくりながら頼まれごとにチャレンジしてしまう。ドイツ映画だが、ファックは万国共通語か?

そして、久しぶりに逸材に出会ったぜ。教授チームの核弾頭「運以外、すべてにおいてどうしようもないダメメガネ」ことインターン。やることなすことすべてが120%ダメなこの男が、こんなヤツが緊急事態で隣にいたら真っ先に始末すべきなこの男が、この物語においてどんな役割を担っているかはあえて言わないので皆さんの目で確かめて頂きたい。

で、この映画の残念ポイントはみんな指摘のラストなんだよな。あれ、脚本家が力尽きてしまったのかな。雑な気がするし、でも⚪⚪をカットオフというラストなのかもしれない。
でもそうすると結局⚪⚪の通りなのだよなー。なんとも言えないラストだが、それ以外はとてもおすすめです。