銀幕短評(#602)
「ドロステのはてで僕ら」
2020年、日本。1時間10分。
総合評価 74点。
「これはちょっとムズいっすね。」 なぜなら モニターがみっつもあるから。
かれらのやっていることは、意味ないですね、無益ですね。でも、かなりおもしろい映画ですよ。アイディアがいい。ついつい見入って ニヤニヤしてしまう。
未来を予見することに どこまで意味があるのか。それほどまでに 先ざきを知りたいのか。はたして、未来を生きるために いまを生きるのか。
いまに集中することが、わたしの性分に やっぱり合いますよ。わたしたちが 未来や過去に介在すべきでないことは、「TENET」92点 で考えました。そういうおふざけをしているあいだに、つじつま合わせなどしていないで、わたしなら映画を一本観ますね。
ラストのメイキングシーンのシークエンスが とてもおもしろいので、お見逃しなく。あそこだけで+10点です。情熱をもった映画づくりって すてきですね。