ゆっけ

ドロステのはてで僕らのゆっけのレビュー・感想・評価

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)
5.0
設定だけで面白い映画ってありますよね。
みんな大好き、すこし不思議な「SF」映画。

藤子・F・不二雄大先生のまんまのワクワク感。
それを体現した映画。それがこの映画です。

2分後の未来が見えるテレビと2分前の過去が見えるテレビ。

なにこの設定。これだけで面白いじゃん。ということでかなり期待しながら観てきたのですが、これが期待を裏切らないから不思議。

70分と短い映画だけど、映画的な旨味がぎゅっと詰まって、観終わった後の至幸感が半端ないです。

過去、現在、未来が2分という短い時間で入り組みます(なんだかノーランの時間軸のような)

2分後のおれが言ったことを、2分後、2分前のおれに伝えるんですよね。
だから、2分前のおれのように、2分後のおれはそのまま演技するの難しそうだなぁって見てました。???(頭がこんがらがる…)

よくわからないと思うのですが、中二の人にとっては、たまらん映画なんです。『サマータイムマシン・ブルース』のヨーロッパ企画さんさすがだよー。

そして、エンドロール。うるっときた。これで撮ってたの?
『カメラを止めるな』のように低予算ながら、愛情持って作られたことが垣間見られます。

ほっこり素敵な映画でした。

約3ヶ月ぶりの映画館。この映画を観れてよかった。
映画館って、なくてもなんも不自由なく生活できるんだけど、映画館がある生活は幸せです。不思議です。
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