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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇のNTKのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

どうにか誰か生き残って欲しい…という気持ちを抱かせつつも、ラヴクラフト作品におけるコズミックホラーの怖さ「魅せられたら、魅入られたら終わり、誰も逃れられない」をラストに暴力的なまでのカタルシスで視聴者をブッ飛ばしてメチャクチャにしていくものすごいパワーのある最高作品だった、いやこれは良過ぎる、素晴らしくいい作品…

この作品を観る前に原作を読んでおいて良かったな〜!あの原作設定を現代に変えても設定がしっかり着地してたし、田舎地方で暮らすごく普通の家族に降りかかる災難がどんどん家族の仲を引き裂き、土地を、水を、生き物たちめちゃくちゃにしていく凶悪さ…とにかく全てが嫌で怖すぎるのよ…、その中でもラヴィニアが魔術への関心があるし途中で頼るようにネクロノミコンを使った儀式をするんだけれど、それも殆ど効果なし(?)ってのが無情すぎて😭ラヴィニアが冒頭出てきた時のカットでなんだか頭の正三角形の髪飾りが意味深な感じで映るので「正三角形は火のエレメントを意味していて、ラヴィニアはこれから起こる事へ対抗できる唯一のキャラクターなのでは!」と考えてたけどそうでも無かったのが悲しい、思い違いだったようで…
それにしてもラストの常軌を逸し、狂気だけが勝手に膨張して視聴者ごと丸ごと飲み込んでいく描写の恐ろしい美しさ、あそこが本当に素晴らしかったので映画館で観たかったな〜、あの色の付いた狂気ののちの無の静寂までもひたすらに美しかった、ホラー映画として最強でした🥰
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