馬鹿馬鹿しいっ。
ただ私にとっては愛すべきバカさというか、許せるというか。
アホらしいことを照れずにきちんと作った点に好感が持てた。
こういった映画は演出にしても演技にしても匙加減が難しく、こんな奴隣のクラスにおったわ……という具合の落とし込みがかなり微妙かと。
ヘタすりゃオタクを演じてるだけに見えるのだ。
例えば「無礼者！」というセリフは時代劇で聞いても違和感は無いが、現代を舞台にしたドラマではギャグとして発してる場面を除けば、耳障りになろう。
特に主役の……と言っても三人とも主役なのか？ 帽子の女の子がその点で良く、この子は普段からこういった言葉を違和感なく使って生活している風変わりな人物なのだろうと私には思えた。
ストーリーは、うーん、あっちゃこっちゃ行きそうで行かなそうで、正直まとめきれてないと思う。
黒沢映画のパロディがいくつか見られたが（冒頭なんてまんま『羅生門』笑）今の若いお客に通じるわけがなく、この映画はどういった層に向けて作られているのかちょっと疑問に思ってしまった(笑)。
