ロウ・イエ監督『シャドウプレイ』製作のドキュメンタリー。
映画を見てからこちらを観るとより面白く、そして当たり前だけど映画を一本取ることは苦労の連続だと改めて感じます。
中国のサイト(豆瓣电影)に「これはシャドウプレイのドキュメンタリーではなく中国映画製作のドキュメンタリーだ」というコメントがあってなるほどな〜と思いました。
ロケハンして撮影して編集してただでさえ時間がかかるのにさらには検閲という関門が待ち受ける中国。
シャドウプレイの検閲にはなんと2年もの歳月が。公開までの時間軸に作品としての鮮度が落ちるだろうし、最終的にカットされて監督の本意じゃない作品が上映される。
完全版で登場していたエディソン・チャンが中国公開版ではカットされたとか。
何年前の流出事件をまだ尾を引くのか…
(しかもエディソンが流出させたわけじゃ無いのに)
そういえば彼が激昂してスタッフに怒鳴ってるシーンがあって、監督のロウ・イエが実に穏やかに諭す大人な対応していて人格者だと思いました。
役者の自己主張の強さや色々ミスしちゃうポンコツスタッフに振り回されつつも、映画を愛し確固たる信念をもって作品を作り続ける姿勢は素晴らしい。
これからのご活躍にも期待。