ちくわ

私の知らないわたしの素顔のちくわのネタバレレビュー・内容・結末

私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ザ・フレンチサスペンス。
いい意味でよく出来た火サスみたいな話だったw
火サスのように安っぽく見えないのはジュリエットビノシュの演技が安くないから。
エロシーンだって幾つ年を重ねてもちゃんと体当たり。
これは中年女性が見たらハマると思う。

元カレが言ったアレックス自殺はすぐわかる嘘。
アレックスのようなキャラは会ってもいない女に振られたからって自殺はないでしょう。
ただ、そこじゃなくそれを聞いた時のクレール(クララ)の心情ね、ショックと同時にあぁ、私をそこまで想って、、😏的な、酔いしれ感は絶対あったはずなのよ、私の深読みかもしれないけどw
あの自分本位の小説も文学者的な酔いしれ感満載ww

地位や名誉、財産がどんなにあっても絶対に手に入れられないものが「若さ」なのかもしれない。
そして女にとって、やっぱりもっとも価値があるものなのかも。
仲間との会話で、ジジイと若い女はいいけど、ババアと若い男はちょっと、的な会話がその象徴。

クレールは旦那を若い女(妻の姪とか節操ねぇなw)に取られた、その上若い彼氏にも捨てられてた、というトラウマのせいで若さに執着しすぎたのと、もともとの依存体質のせいで、上手く操ったつもりで自滅、崩壊してしまった。
執着心が高いものほど手放せたら楽なんだけどね、なかなかね。

クレールと同年代としては、あんなメッセージや電話だけのやり取りの疑似恋愛でも、刺激がない日々を送る中年には生きる活力になるのすごいわかるのよねw
擬似だっててわかってるのに、一丁前に嫉妬したりする。
そしてプライドからか自分から捨てても捨てられたくはない、という自分勝手さ。
けれど人から愛されるという事は、幾つになっても女を美しく若返らせるのよねー😮‍💨ww
ちくわ

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