12月５本目の試写会は、ジュリエット・ビノシュ主演『私の知らないわたしの素顔』。
50代の女性大学教授が、SNSでフェイクアカウントを作成。20代を装って若い男性と恋に落ちる。
遊びかと思いきや、どんどんのめり込んでいき、ついにはストーカーまがいになっていく。
怖いのか、キモいのか、寂しいのか、哀れなのか？ 見る人の性別、年齢、経験によっても受け取り方が変わるような、思いつめちゃった痛い女をジュリエット・ビノシュが怪演。
でも、今更SNSの怖さって、ちょっと時代遅れのテーマじゃね？ なーんて思ってると、終盤予想外の展開を見せ、意味深なラストへ。
ジュリエット・ビノシュと同世代、今までずーっと実名でSNSをやってる私には、「いい歳して、フェイクアカウントで疑似恋愛なんてするか？」なーんて思ったけど、そこら辺でウキウキし始めたジュリエット・ビノシュが怖いんだよね〜。いくつになっても恋愛は人を狂わせる。
事実と、妄想と、二転三転の脚本が、分かりにくくもあるんだけど、スマホを弄りながらジュリエット・ビノシュのほぼほぼ一人芝居はなかなかに見る価値あり。
どんどん壊れていくジュリエット・ビノシュが怖いサイコサスペンス。人によって受け取り方が違うと言われているラストシーンを、あなたはどうとるか？ 私はゾ、ゾ、ゾっとしたよ！
