『執着』は地獄のはじまり…。
ジュリエットビノシュ。素晴らしかったな。
完全にヤバい方に吹っ切れてて、切なくて。
どうにもならないとは思う。私もおなじだよ。
若さや美しさっていう手に入らないもの…
前半は同年代の女性としてイタイわぁと思って観てましたが、後半に元旦那を凄く愛していた事がわかり、見方が変わってきた。
コレはもしや…と姪の件もわかってしまい、クレールの心情を慮ると気持ちがギュッとな…
50代シングルマザー(大学教授)のクレールが自分を偽り(24歳と嘘をつく)SNSで知り合った若い男性(元カレの友人)に夢中になるが・・・
サスペンスというジャンルだけどフランス映画らしく静かに話が…
大野左紀子さんのフォーブスの記事で気になって観た。
ちょっと、ラストの展開にはひえっ、となった。こんな残酷な……。
こうなってしまったのはクレールが若さへの執着とコンプレックスを捨てられなかったこと…
このレビューはネタバレを含みます
主人公を破壊したのは、元夫。
そりゃあ、若さへの執着や
老い=見捨てられる恐怖にも繋がる。
当て付けのように 年下の男性を選び
なりすましたのも、若い姪。
と、ラストシーンを観るまでは
行き過ぎ…
主人公の心の傷はかなり痛い。
家族から愛されるだけじゃなくて、他人から愛されるってすごい事だよなと思う。だって、育ちも違う、血の繋がりもない赤の他人からだもん。
自分が愛してるなら、その人からも愛し…
24歳になりすましてSNSの恋愛に興じー。関係が進んでも進んでも見えてくるのは自分の内部だけってのはなかなかキツい。
J・ビノシュならではの色気と呆気のさじ加減が絶妙。どっちに振り切ることなくち…
『怖いのは死じゃない
見捨てられること』
イタイおばさんの片思いの話かと思いきや
そんな単純な話ではなかった
嫉妬や欲望や執着
ほんと自分も気をつけようって思わされる
ジュリエット・ビノシュ
…
ほぼながら見をしてしまったな
子どもがうまれても自分の人生を大切にすることは素敵だけど、
そんな大切にしたい自分の人生のなかの
大切なもののひとつとして子どもが挙がらないものなのかな
とも思いな…
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