ベラボー

辰巳のベラボーのレビュー・感想・評価

辰巳(2023年製作の映画)
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このアウトロー世界の片隅に。
兵どもが悪夢の跡。
想起捗る亜細亜暗黒暴力活劇だがどれにも似ず。
強いてはイーストウッドの情感?
小路監督印?な寄り寄りショットは至近距離連弾かドスの雨嵐か。
役者も撮影も豊か。
男女の間に”掟と仁義(ゆうじょう)“は成立するのか?
傑作!いや名作かも

24.4.21鑑賞

戦闘員と雇われの裏家業と半グレと不良娘の修羅の細道を独特の温度・湿度で描く。
ウェットな亜細亜ノワールでもなくドライな欧米ノワールでもなく。人物(ドラマ)背景も饒舌でも寡黙でもなく。
どっち付かずな中途半端さもない。
“ありふれた“黒物語の“ありふれていない“薄墨な味わい。

かつての日本実録路線や香港・韓国ノワールの如く顔顔顔のイイ顔映画です。
後藤剛範さんの眼の色。あの兄弟は「ヒーローショー」以来の怖さ。
そしてやっぱり遠藤さんと森田さん。
「その後の仁義なき戦い」の根津さん原田さん脳裏過ぎりながらイーストウッド映画の師弟関係をより色濃ゆく感じ
ベラボー

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