韓国ノワールのような冷たい空気感とどこか抜けた空気感が恐ろしくもあり美しくもある。
邦画でこんな空気感の作品が生まれるとは思ってなかった。
冒頭のシーンの生々しさと男臭さで一気に引き込まれ、そこから少しずつ破滅へと進んでいく残酷さにやられた。
監督はBreaking Badのような作品を作ろうと思ったらしいが、破滅への道は似ていた気がする。
この物語の人々がいようがいまいが世界は同じように進んでいき、何もなかったかのような日々が流れるのだと思うと人間の非力さと無力さに打ちのめされた。
こんな熱量の映画、特に邦画は滅多に生まれないと思うのでぜひ見てほしい!