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辰巳のShoのレビュー・感想・評価

辰巳(2023年製作の映画)
4.0
スゴい熱量の映画。
魂こもってます。

ケンとカズの小路監督最新作。
本作を激推ししているユーロスペース渋谷へ初来館。

裏稼業(死体のバラしうまい)で働く辰巳(遠藤雄弥)は、ある日元カノ京子(龜田七海)の殺害現場に遭遇。目撃者であり京子の妹である葵(森田想)を連れて犯人から逃げる2人。
姉を殺されて復讐を誓う葵。
同行することになった辰巳。

元々藤原季節のSNSで今作を知りましたが、藤原さんまさかの開始5分での退場( *ノ_ _)ノ
※鬼気迫る演技で爪あと残していたことは間違いありません)
その5分で物語へ一気に引き込む遠藤×藤原の名演。

この手の作品は何人かは場違いな方や合ってない方がいるものですが、全員漏れなく馴染んでました。

特に印象的だった俳優
①危ないヤクザ竜二役の倉本朋幸
もうアブナイ感満載。劇団の主宰らしくそれも納得。

②男にも真っ向からぶつかる葵役の森田想
最初から全くいけすかない女(女性の皆さん失礼します)。葵同様、1場面1場面とにかく迫真。

③表情 静と動の演技が絶妙すぎる主人公辰巳役の遠藤雄弥
非情なのか優しいのか、ただ間違いないのは人想いであること。この演技がとにかく上手い。そしてイケメン。

※番外編
全裸監督でのラグビー役名演がまだまだ記憶に新しい後藤さんもインパクト大
最強の殺し屋国岡こと伊能昌幸も一瞬いるよ(・д・)ゞ‎

小路監督ケンとカズでもそうでしたが、
乾いた暴力描写
やたらと接写多数
だからなのか俳優陣の表情の撮り方が上手い
そしてやたらリアル

辰巳と葵の呼び方は最初から最後まで
おまえ(てめぇ)とおっさん
それがだんだんと、、、

失礼ながらメジャーな監督じゃ撮れないだろうと思わせる作品。
韓国ノワールに全く引けを取らない、むしろ超えてるジャパニーズノワール。

このジャンルの作品は韓国に敵わないだろうと思っていた昨日までの自分を殴りたい(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラ
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