シネマート新宿にて鑑賞。
2024年新作劇場鑑賞21作目。
客席は4割くらい
テーマ「カルマ」
［全体として］
地方のヤカラ界隈ノワールものの話だったが、非常に感情が揺さぶられる良い映画だったと思う。
お話としてははっきりと語られないが多分横浜のヤクザ組織の末端構成員の辰巳は、死体を解体する腕が良いらしくいろんな現場に狩り出される日々を過ごしている。ある日、元カノの旦那（こいつも構成員）が組の金をちょろまかしている疑いがかかり殺害されるが、その現場に辰巳も偶然居合わせており、状況がわからないので元カノとその妹を連れて逃げるのだが。。。みたいなお話。
［良かったところ］
シャブ中の弟と一悶着がある、かなりシリアスな展開から始まり割とノンストップで進んでいくので物語に入りやすい。
しかも、弟との一件で主人公なりに背負ったカルマが後半のある決断に繋がっていく話は感情を持って観ずにいられない。
状況は暗転していく一方なのでわりと辛くなる映画ではあるが、生育環境のせいでおそらくこう生きざるを得なかった主人公が地べたを這いずりながら生きていく様は思わず応援している自分がいた。
演じている役者さんたちが素晴らしく、社会の隅できっとこういう人たちは生きているんだろうなというリアリティを感じる作品だった。
［気になったところ］
それにしても、こんだけアウトローばっか出てくるのに警察が全く出てこない映画だった。
あと、あんな辺鄙な場所横浜近辺にあるんだなぁ。
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とてもいい作品だったと思います。
あと偶然（でもないか。今週の課題映画だし）、某レジェンドラッパーの方と同じ回を観ることができたのがとても良かったです。
