辰巳の久保優大のレビュー・感想・評価

今年暫定ベスト。
冒頭から迫力のカメラロールと役者陣の演技で裏社会ノワールとしての強度を格段に高め、暴力まみれの世界の復讐劇は終始ハラハラしっぱなしでよく出来ている。キャラクターも楽しく破天荒で強烈なキャラクター達が緊張感のある物語にユーモラスな色を与えており娯楽映画として完成度がとても高い。自主映画とは思えないほどの画面のギラギラ感と綺麗なロケーションは東映ヤクザ映画と肩を張れるレベルだった。
今年の日本映画を代表する1本である事は間違いない傑作だった。