ころぴ

エスケープ ナチスからの逃亡のころぴのレビュー・感想・評価

3.4
第二次世界対戦時
ナチス占領下にあったノルウェー
映画や舞台が大好きな女の子
14歳のエスター
この一家に忍び寄るユダヤ人狩り

密告、父親の拘束
母と命からがら逃亡するが
北欧の厳しい寒さの中
エスターは一人きりになる
真っ白な平原、
雪に包まれた岩
流れる清流
とにかく
見ているこちらが寒くなる
ノルウェーって寒いよーっっ!
:(´・ω・`):

エスターが運よく入り込めた家は
ナチスへの忠誠心が強い
保守的な家
厳格で暴力的な父親
使用人扱いの妻、
身体の不自由な息子を
恥として隠そうとする
息子なのに息子ではなような扱い
この戦争時代特有なことも
あったのかも知れないけど
それにしてもひどい…

どん底から這い上がって
大きな農場を築き上げた
苦労人の父親は
自分も同じようにような扱いを受け
育ってきたのかもしれない
養護するつもりはないけれど
愛情がわからない可哀想な人
そんなふうにも思えた…

男尊女卑、ノルウェーも
こんな時代だったのか…

髪を切り男の子として
ユダヤ人であることを隠す
女性としての気遣いと器用さが
父親の望む息子像と重なり
重宝されたおかげで
居場所が確立されていく
ここでの
恩人でもある息子との関係
母親との関係が
その後の動向に絡んでいく…

エスターが女性であることが
バレてしまう出来事が起こるんだけど…あれって…何🤔
:(´ºωº`):

ユダヤ人エスターの
逃亡劇だけでなく、
戦時中のドイツの一般人の
ヒトラーに威圧された
暮らし、考え方、
ヒトラーが滅びた後の街の様子
人々の変化が描かれていて
生き延びられたのは
一握りかもしれないけど
こんな人達がいたのかもしれない
それは伝わってきた🥺

ジョジョラビットと一緒に
レンタルした作品で
どちらも視点は違うけれど
君臨したヒトラーが行った罪が
いかに、人々の人生を狂わせたか
そこは、同じだよね🥺
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