ラゴスの1%の中の1%の富裕層を招待して自身の51歳パーティーを開こうと目論む妻だったが、その矢先、夫の経営する会社が傾き負債を負うことに…というお話。

大体出てくる人がおかしい人多くて、人としてどうなんだと欠けてる部分もあるのだが、家族という単位で肯定する部分は温かく感じた。
にしてもおばちゃん連中の煽りスキルはエグい。怖くて泣いた。

確かにラゴスの富豪たちの話だけれど、もう少し何かなかったのかなと思うこの邦題。Bling Lagosians のbling は、これ見よがしに身につける宝石のような高価なもの、みたいな意味らしい。世界で最も裕福な黒人の本拠地ラゴス、モペロラ曰く人口の1%中の1%だという超富裕層のファッションやインテリアがとにかく斬新で見応えがあり、他では見られないだけに、それ等を見られただけでも十分価値があった。ラゴスではお葬式でも服装は色付きで結構派手。帽子はいつもの渦巻き型だけど、黒が多かった。

その国でとても人気があって評価が高くても、外国人から見るとイマイチその魅力がわからない俳優・女優というのは各国にいると思うのだが、この映画に登場するスクリプトライターの妹トクンボと、映画会社？のCEOナムジャはその正反対で、見た目もキャラも、ナイジェリアローカルじゃない私にもわかりやすいキュートで親しみやすいタイプ。姉のデミドゥンも上品で淑やかな長女タイプで、類型的なためか比較的わかりやすかった。モペロラお母さんは、最初から最後まで性悪な白雪姫の継母のようにしか見えず…。トクンボの着ている服がまた一際斬新でアート、スタイルもいいから、そのままパリコレの舞台に立てそう。

お金持ちソサエティの女性たちの見栄の張り合いが即物的。99%に属するナイジェリアンがこれを見て、その愚かしさを笑って楽しむのだろうか？事業のことがよくわからないので、最後はどこからお金が出たのか謎だった。

【うん...】
Netflixナイジェリア映画。『マン・オブ・ゴッド：迷える魂』のボランレ・オーステン＝ピーターズ監督作だから期待していたのだが、Netflixナイジェリア映画にありがちな富豪の痴話喧嘩であまり興味持てず。いつも通り、女性の社会進出とナイジェリアの慣習の軋轢がそこにある。

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