「事故はなくならんよ 衝突しない車を作らん限りね」
タッカーとマギーの親子はお互いに弁護士。しかし、タッカーの過去の女性問題が原因で、娘であるマギーは父親タッカーのことが許せずにいた。
ある日、車の炎上事故で家族を失い、自身も車いす生活を余儀なくされたスティーブンという男が、事故の原因は車の欠陥によるものとして自動車会社アルゴモータースを訴える。彼を弁護するのはタッカー。そしてアルゴモータースを弁護することになったのがマギーだった。
亀裂の入った父と娘の、法廷での対決。裁判の行方はどうなるのか、そして親子の溝は埋まるのか。
実話ベースの法廷ドラマにして親子のドラマでもある。そして大企業の利益優先による安全性の度外視問題に切り込んだ社会派ドラマでもある。
車の欠陥や不具合問題は日本でも他人事ではない。最近もどっかがやらかしてましたし。しかし本作の車の欠陥はマジでとんでもなかったな。
コテコテの法廷バトルを期待するとちょっと肩透かしを食らうかもしれない。どちらかと言うと父と娘の物語に重きを置いている傾向がある。
ジーン・ハックマンとメアリー・エリザベス・マストラントニオ(長い名前だな)の名演が光る。因みに若かりし頃のローレンス・フィッシュバーンも出てます。
ラストシーンは感動もの。