ちゃんゆい

ようこそ映画音響の世界へのちゃんゆいのレビュー・感想・評価

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)
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終始学びの連続だった。
映画音響の変遷についてじっくり学ぶ機会がこれまでなかった。

音響にも区分(環境音、声、音楽など)がある。
現在も昔も、人の手で作られる効果音がある。
モノサウンドから5.1サウンドへ、聞かせ方も変化していった。
映像の動きに合わせた立体的な音使いが、最近の映画ではかなり見られると思う。通行人が近づくと足音も大きくなってくるとか。

自分が音響をする側にはほとんど興味が湧かなかったけど、音を作る快感や音響に関わり始めた原体験を聞くのは面白かった。

名作と言われる作品でたまに理解できないものがあるのは、その時代において何が画期的だったかを知らないからだ。
その作品以前はどんな主流が存在していたかを知ると、当時の観客と同量の感動を得ることができる。

映画は、映像と音でできている。
家でテレビに繋いで見る映画は、よっぽど音響に配慮しない限り、50%しか旨味を味わえていないのかもしれない。
映画館に行く価値は、作り手の工夫を100%味わうこと。