ゴン吉

「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択のゴン吉のレビュー・感想・評価

3.8
TVアニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメイク版の「宇宙戦艦ヤマト2199」と「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」に新カットを加えたダイジェスト編集版。

1969年のアポロ11号の打ち上げシーンから始まり、2199年のイスカンダルへのコスモリバース受け取りへのヤマトの航海、2202年のガトランティス戦などを、宇宙戦艦ヤマトの副長・真田の回顧録として描いている。
冥王星沖での開戦、第二次火星沖海戦、メ号作戦、冥王星基地攻略、次元空洞、古代アクエリアス文明との遭遇、次元潜航艦戦、バラン星、ガミラス星での決戦、イスカンダルへの帰港、地球帰還、そして2202年の時間断層の出現、第十一惑星、シュトラバーゼ、テレザートの解放、G計画、ガトランティス戦などが描かれている。
本作では、オリジナル作品で描かれた海底に沈んでいた戦艦大和が史実とは異なり、船体が折れていない理由付けや、地球軍が先に戦争を仕掛けたことを正当化するなどの新たに付け加えたシーンが印象深い。
しかし、後者の戦争を正当化する理由付けにより、作品のレベルが顕著に低下したことは言うまでもない。
戦争を正当化しようとする福井晴敏監督のレベルの低さには呆れてしまう。
一方で旧作の名セリフ「地球か 何もかも みな懐かしい」や「久しぶりだねヤマトの諸君」などが懐かしい。
逆に締めのセリフが意味不明なのが残念。
「簡単なことでなく 困難なことだからこそ 知識と平和への希望がそこにあると信じて」 

2022.9 BS12にて鑑賞(日曜アニメ劇場)
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