LalaーMukuーMerry

運命じゃない人のLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

運命じゃない人(2004年製作の映画)
4.5
恋人に逃げられた者同士のカップルのささやかなお話かと思ったら、シーンを遡って話が思わぬ方向に展開して、見事に繋がることに楽しめました。ホントに裏のない人は彼一人か。最後のシーンと最初のシーンが繋がって笑える。

***** 2019/11/9 再鑑賞 *****
●時系列通りに並べるより、こうしたら意外性が出て面白くなるということの最高のお手本。脚本と演出の巧みさを人に教えたくなる傑作。 

●その後のマキの独り言
「ウソの電話番号を宮田さんに教えたけど、いい奴だよと言ってくれたタクシー運転手さんの一言で考え直した私。だから次の朝もう一度マンションに行ってお金を返そうとしたのだけど、留守で会えなかった。

ていうか宮田さんのマンションだと思っていたのに、別の男の人と玄関で出くわした。宮田さんってやさしそうな感じだけど、やっぱり普通じゃない。お部屋のカバンに札束がたくさん入っていたし、しかもその札束の中身はただの紙切れだったし・・・

危険な人には近づかず、一人で生きていこう。 と言っても声かけられたらすぐになびいてしまいそうなダメな私・・・」

●グサッと突き刺さるセリフの方が心に残った独身者も多いことでしょう
「ハッキリ言っとくぞ! 30過ぎたらな、運命の出会いとか、自然な出会いとか、友達からはじまって徐々に惹かれあってラブラブとか、一切ないからな。もうクラス替えとか文化祭とかないんだよ。自分で何とかしないと、ずーっと独りぼっちだぞ。ずーーっと。」

「タイミングなんてないよ、お前がつくるんだよ」

「電話番号舐めんなよ。あの11桁の数字を知っているか知らないかが、赤の他人とそうじゃないかをわけてるんだからな」