烏丸メヰ

ランアウェイ 香港脱出の烏丸メヰのレビュー・感想・評価

ランアウェイ 香港脱出(2017年製作の映画)
2.3
冒頭3分、アニメーションやナレーションとの融合で始まる凄まじい勢い!

父の起こした交通事故遺族に引き取られ、父を憎みながら育ったロンは、仲良しの筋肉自信ニキ・ヤンと二人、スーパーヒーロー「ダブルドラゴン」になって世界を救うことを夢見て生きてきた。
着ぐるみのバイトで生活を支えているロンだったが、仕事先で人々に異変があらわれ……

漫画原作のゾンビパンデミックコメディ。
ゾンビ自体は“白眼・黒血管・走る・関節異常・痙攣”といったKゾンビスタイルなのだが、ゾンビ以上にわけのわからん存在が現れ度肝を抜かれた(笑)。

映画としてはかなりコメディ寄せで、起承転結や話運びには「おはなしを観、ラストにどうなるのかの結末までを追う」といった楽しみ方はしにくい。
ゾンビものとしての恐怖感も薄め。

漫画原作だけあってか、キャラクターの個性や見せ場となるシーン(ギャグあり悲劇あり)がそれぞれに用意されているので、様々なプロフィールを持つヘンテコキャラ達を楽しむ分には面白かったが、それでも諸々消化不良は否めない。

香港ならではの「キャラクター各々の戦い方が異なる、少数vs多数」なゾンビとの戦いや、香港らしい小道具の登場は視覚的に楽しかった。
賑やかに散らかっているのに薄味な印象はあるものの、作風や雰囲気は好み。
烏丸メヰ

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