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カサブランカのhasseのレビュー・感想・評価

カサブランカ(1942年製作の映画)
3.5
演出3
演技5
脚本3
撮影3
音楽3
技術4
好み4
インスピレーション3

ボギーの名台詞があまりに有名な作品。あまり目立たないが、
バーグマン「なに考えてるの?」
ボギー「1フランにも値しないつまらないことさ」
バーグマン「いくらでも払っていいから知りたいわ」
とかもおしゃれで良い。

ストーリーの前半は面白みはない。なぜなら、バーの経営者である主人公リック(ボギー)は他人の手助けはするが、物語の主体とならず物語の目的がぼやけてしまっている。後半、イルザ(バーグマン)とその夫を国外へ逃がす段になってようやく、彼のイルザへの愛情と強い意志が画面に現れ、物語が熱を帯びてくる。また、ボギーとバーグマンのラブロマンスのみならず、男の友情もスパイスきいてていい味出している。前半はバーグマン登場以外退屈だったが、終盤にいくにつれ物語の足腰がしっかりして面白くなっていった。

まぁしかし、バーに現れたイングリッド・バーグマンの圧倒的美しさ、画面に映るもの全てを凌駕し支配するほどの存在感には度肝を抜かれた。これまで銀幕の女優に(勝手に)恋い焦がれてきたが、バーグマンが一位かもしれない、、、本当に絵に描いたような美人、、、
屈託のない笑顔や困り顔、泣き顔と表情がくるくる変わるのが印象的。

ボギーの「君の瞳に乾杯」って、大一番のシーンの決め台詞と思っていたが、4回くらい多用してて笑った。まぁ、バーグマンの潤んだ美しい瞳を目の前にしたら、そら乾杯もしたくなるわな。

ボギーはタキシードも似合うがやはりラストのトレンチコートがしっくりくる
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