てるる

ようこそ、革命シネマへ/木々について語ること ~ トーキング・アバウト・ツリーズのてるるのレビュー・感想・評価

4.0
緊急事態宣言が解除され、ようやく東京でも映画館で映画が観られる喜びを噛み締めていたワテクシですが…

世界には映画が観たくても映画館自体が無くなってしまった国もありまして。

度重なる紛争や独裁政権により、映画館が無くなってしまったスーダン。
その昔、映画監督や映画作家だったおじいちゃん達がスーダンで映画館を復活させようと奮闘するお話。

もうおじいちゃん達の映画愛がスゴい。
老体に鞭打って映画館を復活させようと行動する姿は尊敬するしかない。

過去に拘留や拷問されたり、国外へ逃亡せざるを得ないなど、暗い過去を背負ってるにも関わらずユーモアを忘れない彼ら。

スーダンの人々がアミターブ・バッチャンとかインド映画好きなのは笑う。
そして皆にアンケートを取って選んだ作品が「○ャ○○」というのは納得!
主人公はアフリカ系アメリカ人だし、強い者に立ち向かうストーリーだし。
それでいて娯楽性もバッチリ!

でももちろん、そこには仮初の民主主義があり、民衆が望むような作品をかけるためには数々の障害が立ちはだかる。

果たして彼らは映画館を復活させられるのか。

この映画を観たら、コロナで2ヶ月弱くらい映画館行けないくらいでブーたれてた自分を叱ってやりたくなった。
でも、映画を通じた友人達の存在の有難みも感じられる作品だったよ(꒦ິ⌑꒦ີ)
てるる

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