映画好きの柴犬

この世界に残されての映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

この世界に残されて(2019年製作の映画)
3.8
 邦題はなんか大袈裟な感じになっているけど、ホロコーストを生き延びながらも心に傷を負った少女と中年医師の関係を描くパーソナルな作品。当初はお互いに癒しとなる疑似家族的な関係だったのが、少女の成長とともに徐々に変化していく。ナチスの支配から逃れてもソ連の支配が強まっていくというポーランドの情勢変化と、少女と中年医師の関係の変化にハラハラしつつ、その時代の幸せを願う。