FumiyaIwashina

僕の好きな女の子のFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

僕の好きな女の子(2019年製作の映画)
3.8
ドラマの放送が決まった脚本家と彼が片想いをしている女の子のお話。女の子は気ままに男を呼び出したりするが、彼女には別に好きな人がいて、彼は気持ちを伝えることができない。そんな、端から見れば良いように使われているような関係性でも、今のままで十分に幸せだと感じる彼は平然を装って友達として接する。
小悪魔的な女の子を演じた奈緒も最初はあざとすぎたり、狙い過ぎに感じられたが、だんだんとそのあざとさがクセになってくる。良いやつから抜け出せない男というハマり役を演じた渡辺大知も同様に最初はくどく感じられたが、陽気さの中にも儚い表情が垣間見えたりと役者の魅力が出ていた。ピュアな男を現実に引き戻す古い友人たちの身も蓋もない言葉リアルで、後半からは明るく振る舞うものの、心は孤独な主人公に完全に感情移入していたが、ラストのどんでん返しにはやられてしまった。