ニクガタナ

僕の好きな女の子のニクガタナのレビュー・感想・評価

僕の好きな女の子(2019年製作の映画)
3.5
いい人止まりで、あわよくば相手から告白してくれないかなぁなんて気持ちが見える、一歩踏み出せない男の淡い恋模様。キスどころか手も繋がないソーシャルディスタンス保った大変プラトニックな愛の物語。今泉監督が脚本協力してるのがなんか納得。やり口がちょっと似てる。吉祥寺界隈の冬の東京の空気感が心地よい。割と好きな奈緒が演じた女の子は酷い娘。あんなエルボやキックやパンチで抉るように戯れられたら男は絶対勘違いしちゃうよなぁ生殺しだよ。流石にここまでの女の子はいないんじゃないかなぁ。三浦大知も好き。演じた脚本家カッツンの気持ちダダ漏れてて彼女がその気持ち分からない訳ないよね。彼女が膝擦りむいた時、わざと靴を間違えて履いて行った時、その靴を返す時、バカ!誘ってるよ!そこで告れよ!と思う多々あるタイミングの切なさ、井の頭公園の路上ライブの歌詞の切なさ。独りスワンボートに乗って彼女に触りたいと思うモノローグの切なさ。カッツンに自身の過去を投影し、非モテの自分の過去の恋愛模様を美化して見せられたような、好きだったあのヒトやあのヒトを思い出して身悶えしながら観た。男性が書いた脚本だなぁ。アクション起こさなかった男の方が酷いのか?時系列の崩し方が絶妙。衣装が同じだから最後はちょっと驚く。
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