氷雨水葵

ACCA13区監察課 Regardsの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

ACCA13区監察課 Regards(2020年製作の映画)
5.0
2024年リライト1本目

「俺たちはあの頃どうしてたっけ」

◆あらすじ
クーデター騒ぎを経て5長官制度が廃止されてから1年。

ACCA新体制1周年を祝う日を間近に控え、監察課のジーン(CV:下野紘)は準備と出張で忙しい日々を送っていた。

そんな中、ビッラに向かったジーンは旧友ニーノ(CV:津田健次郎)と再会を果たす―――。

◆感想
ああやっぱりACCAは良い。キャスティングはもちろんだけど、オノ・ナツメの絵や音楽、脚本、音楽、演出などすべてが良い。

物語は、五長官制度が廃止されACCA新体制1周年となるバードンと、ジーンやニーノといったおなじみのキャラクターが登場するテレビシリーズの後日譚。
なんか、ACCAっていちいちおしゃれだからもうっ!!(褒めてる)とくに、高橋諒のジャズっぽいしっとりとしたBGMがワンシーンワンシーンに合う。音楽だけに耳を傾けてみるのも良いなあ。
てか、ジーンは相変わらず妹思いだな~下野くんの優しい声が心地よく、こんなお兄ちゃん憧れる。ロッタはテレビシリーズより少し大人っぽくなって、うん!かわいい!!!そして、ニーノはさらにかっこよくなって登場…確か年齢40歳だったよね?こんな素敵な40歳おらんが!?津田さんの柔らかいお声もあって、もっとニーノが好きになるわ。

P.S.のサイドストーリーを織り交ぜつつ、止まっていた時がオリジナルストーリーでゆっくり動き出すっていうのがたまらない。

1周年記念の祝祭やロッタの進路、ジーンやニーノのその後、5長官それぞれの動きなど、OVAにしては中身ぎっしりで本当に嬉しい。見どころは、年上が年下を見守ることがいかに難しいかというところ。そして、ニーノとヴィント先生のシーン。めちゃくちゃ素敵な先生で、ロッタの悩みにも真摯に向き合ってくれて、西村さんのナレーションでテレビアニメのシーンがカットインするところがすごく泣きそうになる…。ゆったりとした音楽もあって、本当にACCAは優しい世界で好きすぎる。

タバコを吸うのも近くで吸われるのも嫌だけど、ジーンやこの世界のキャラクターたちが吸っていると、こうもおしゃれに見えるとは(笑)さすが’’もらいタバコのジーン’’。お酒を飲んだり、車を運転していたりするだけでかっこいいと思うのは、すらっとしているキャラデザ(オノ・ナツメ原作)だからだよな~。

ああああ最後、ニーノの低めの声で終わるのたまらないんですが!!!ジンニノ本当にいつまでも愛せる。

そして、ONE Ⅲ NOTESのエンディングテーマ「Our Place」がとにかく素敵!!テレビシリーズでは最終話しか流れなかったので、個人的に何回も聴いたけどPONの妖艶な声、それに重なるFoggy-Dの存在感が良い。まさにACCAのために生まれたユニットですね。とはいえ、私はオープニング主題歌「Shadow and Truth」のほうが好き(笑)いや、ACCAのサントラは全部好きだけど!

テレビシリーズより、少し変化が加わったキャラクターたちの日常が見れて製作陣には感謝しかない。

ジュモーくん何気にかわいい。
氷雨水葵

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