たーぼーん

セノーテのたーぼーんのレビュー・感想・評価

セノーテ(2019年製作の映画)
5.0
映画館で見かける事が多い様に思えた小田監督。ところがその間何度も海外遠征を重ね3年かけてこの作品を完成させた。美しき力作である。
魚類の如くカメラは止まらず絶えず動き続ける。深く青く光り反射する、鮮やかで明るいかと思えば、黒く青くダークに変化する。
生きているのか死んでいるのか、自分なのか他人なのか、普段あれこれ考える事が些細に思えてきたりする。
歴史の重み、現在もそこに暮らす人々の姿。世界中には様々な格好をし価値観の違う国々があり、どんな言葉を使っても気持ち通じ合えないかも知れないが、そこを突破する可能性を持つ作品だ。