朔

461個のおべんとうの朔のレビュー・感想・評価

461個のおべんとう(2020年製作の映画)
3.5
ゆるやかだけれどけしてつまらなくはない、日常系。
干渉も放任も、過ぎたるは猶及ばざるが如し、愛があればってわけにはいかない、家族ってむずかしい。何事も擦り合わせだと思うんです、家族に限らず、関係性ってぜんぶ。
お弁当、頑張って作ってくれるのは嬉しいけれど、負担になるのは嫌だなとか、個人的には別に冷凍食品使ったっていいのにと思うし、コンビニや学食だってそう。
味がどう量がどう見た目がどうとかって、そういうことの擦り合わせの繰り返し、要はお弁当って一種のコミュニケーションツールなのかもしれないなあなんて。
虹輝くんの心の機微、思春期って感じがするけれど、自分はよくわかると思った。よく描かれているし、よく表している。
不安定で、良い子にも悪い子にも、なれてしまうんだよ、そういう時ってあるんだ。
虹輝くんのおともだちふたりがめちゃいいこたちで良かった。お芝居も良い。
毎日お弁当作るのもそうだけど、毎日忘れずにお弁当箱洗いに出すのもえらいなあって思います。学生時代お弁当箱洗い忘れ常習犯より。
前髪ぱっつん眼鏡な道枝くん、とってもかわいくってよかったです。
ところでやっぱりお弁当の量、倍はほしいなあ…
朔