鳥羽

ピサの約束の鳥羽のレビュー・感想・評価

ピサの約束(2019年製作の映画)
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モロッコ系オランダ人移民の主人公がムスリムを重んじる家庭と白人社会の狭間でアイデンティティの模索に苦労しながら、見出されたトランペットの才能と共にチャンスを掴むため奮闘する青春映画。
盗みをせざるを得ない厳しい環境、移民同士狭いコミュニティでギャング的に生きなければならない背景、象徴的に登場するアンネ・フランクなど、オランダの問題についてロマンス/ブロマンスを絡めながら青春映画的清涼感を保たせつつ描いていたのはよかった。
ただ、後半に入ると音楽院で勉学に励む様子がほとんど出てこず、(失敗する場面が入るので余計に)描写の甘さを感じてしまった。あとガーシュインとトラップビートのミックスは(描写的にある程度納得できるとはいえ)流石にやりすぎな気がする……。
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