和田島イサキ

ディヴァイドの和田島イサキのレビュー・感想・評価

ディヴァイド(2011年製作の映画)
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 シェルターに閉じ込められた人たちが、極限状態のストレスのせいでどんどん壊れていくサイコスリラー。

 観なきゃよかった……いや、とても出来の良い映画なのですけれど、そのぶんダメージが途轍もない。
 どうしてこんないろんな「こんな目に遭うくらいならいっそ死んだ方がマシ」を思いつけるの……。
 ずっと体の変なところに変な力が入ったままの112分間でした。しんどい……。

 本当に「生き地獄を疑似体験するための装置」という趣で、物語性みたいなものはほぼないお話。
 大状況として「外で何が起こったのか」はほぼ明かされないまま終わります。お話の肝はあくまで密室劇なのでそれでいいんですけど、もっと知りたいと思っちゃった部分はあるかも(中盤あたりでの「外」の描写が魅力的だったので)。

 とにかく大変なストレスを与えてくれる作品でした。
 こういうの得意じゃない人はかなり覚悟して観た方がいいと思います。