ヱミッチ

すばらしき世界のヱミッチのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.2
前科者に対して、世間の目は冷たい。
いくらジェンダー平等になっても、LGBTQが市民権を得ても、こればっかりは変わらないんじゃ?

オープニングで三上が出所後に路線バスに乗車し、街まで出るシーンがあるのですが、自分はあのバスの運転手にはなりたくないなって思いました😂雪深い中、殺人歴のある人と狭い車内2人きりとか怖すぎるよ!

『そんな偏見はやめなさい』と訴える映画ではなかったのだけど、出所した人にも人権はあるし、出来れば更生していただきたいとこちらに思わせるように魅力的に描かれている三上。
しかしなかなかそうはいかない現実の中、持病やカッとなる癖を抱えた三上が四苦八苦しながら“普通に暮らす”努力をしてるひたむきさに心が動きます。

てか、ムショ内でアンガーマネジメントとかないのか。

『羊の木』の安藤玉恵のシーンが見返したくなりました。 
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